宮崎県の成長期待企業に選定いただきました。

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平成30年度 宮崎県成長期待企業認定証交付式(平成30年8月31日 於 県庁本館講堂)

この度は、宮崎県成長期待企業に認定していただきました。
弊社ヤマエ食品工業株式会社として認定いただき、大変光栄に存じます。
この選定を糧に、今後ともお客様により良い商品をお届けできるように、日々邁進して参ります。

以下にどのように選定され、どのように紹介されているのかを少しだけお伝えいたします。
ヤマエ食品工業株式会社を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

成長期待企業とは

そもそも成長期待企業とは何か、少しだけご説明いたします。
※宮崎県企業促進プラットフォーム事務局HPより

宮崎県では、産学金労官による「宮崎県企業成長促進プラットフォーム」を組織するとともに、県の経済をけん引することが期待される企業(成長期待企業)の発掘を行い、その企業に対してプラットフォームの各構成機関が持つ支援ノウハウや施策を効率的に集中投入し、企業の成長促進や地域に根ざした産業の育成等に取り組むことで、地域の経済循環を促し、本県経済の底上げを図ります。

高い技術力や競争力のあるビジネスモデル等を有していること、またはその獲得、構築に取り組むことで、今後、売上高が大幅に増加するなど、大きな成長が見込まれるとともに、県外からの外貨獲得や県内経済の循環拡大、地域の雇用への貢献等により地域経済に寄与する、将来、中核企業となることが期待される企業をいいます。

南九州の味を守りつつ、チャレンジ精神で新たな市場へ!

※宮崎県企業促進プラットフォーム事務局HPより

伝統の味を守りつつ、チャレンジ精神も忘れない江夏社長は、社内に研究開発部門を設置し、南九州の素材、特産物を生かした麺つゆやタレなどの新商品を次々に開発し、取扱品目は1,100を超える。中でも「高千穂峡つゆ」は、九州地区のストレートつゆ部門で10年連続1位と高い人気を誇る。延岡市の極早生玉ネギを使った「空飛ぶ玉ネギドレッシング」や、味噌作りが上手だったと言われる西郷隆盛の味噌を再現した「西郷どん味噌」などユニークな商品も話題だ。

「食生活の変化で家庭の醤油・味噌消費量は減っているが、基礎調味料としてのニーズは幅広い」と言う江夏社長は、業務用商品への展開をチャンスと捉え、チキン南蛮や生姜焼きなど食肉業務用のタレに力を入れている。

水と自然に恵まれた銘醸の地、都城市で1871年に創業し醤油・味噌の製造を行ってきたヤマエ食品工業。年間で醤油3,800キロリットル、味噌1,800トン を出荷し私たちの食を支える貴重な存在となっている。南九州ならではの甘みのある醤油「むらさき」や「ぼたん」は、創業当時より根強い人気を維持し、本県の郷土料理のベースとして県外の郷土料理店からのネット注文も多いという。

伝統を守る社長とブランディングで攻める常務の強力タッグ

代表取締役社長 江夏喜一郎(右)
常務取締役 江夏啓人(左)

※宮崎県企業促進プラットフォーム事務局HPより

江夏社長は、日清製粉に25年勤務したのち親族が経営するヤマエ久野へ移り常務を務めていたが、63歳の時に前社長だった父親から3代目社長を託された。重責を感じながらも「南九州独自の調味料を全国に広げられる面白い企業」と時流を読み、長年の伝統技術をベースに新たな商品を続々と産み出してきた。また、品質管理にも熱心に取り組み、2009年には食品安全マネジメントシステムの国際規格ISO22000を取得。毎月品質改善委員会を開き、工場内外の問題点の解決に取り組んでいる。「食品に対する世間の評価は年々厳しくなっている。設備を強化して生産性や品質管理レベルをさらに向上させたい」と意欲を語る。

そしてその江夏社長とタッグを組むのが6年前に入社した甥の江夏啓人常務だ。東京のIT企業で営業職をしていた時に社長から声がかかった。元々は帰る気はなかったものの、大分出身の妻が賛成したこともあり入社。「当初は東京時代の仕事のやり方を引きずっていて、なかなか現場に馴染めなかったですね。社長ともかなり喧嘩しました」と苦笑いを浮かべる常務だが、「彼が入社した6年前から発信力が強化され、ブランドイメージを上げてくれた」と江夏社長は常務の功績を高く評価している。実際、自社サイトのメディアリリース欄には新聞やテレビでの紹介がずらりと並び、注目度が増していることが伺える。現場第一の社長と明朗闊達な常務、2人の相乗効果が今後も楽しみである。

日本食ブームを追い風に海外の販路拡大

※宮崎県企業促進プラットフォーム事務局HPより

人口減少や食生活の変化で日本国内での市場が頭打ちになる中、新たな販路を見出そうと7年前より海外での販路開拓に着手。国際食品見本市やデパートでのフェアに参加し取引先を広げている。世界的な日本食ブームも追い風となり、台湾、香港、シンガポールなどに輸出を伸ばしている。

「刺身醤油や日向夏ポン酢の人気が高い。甘い醤油を好む国も多いので海外は面白い」と、アジア諸国を中心に最近では北米、北欧へも輸出しているという。

「成長期待企業の新垣ミートの新垣社長とは一緒に商品開発をする良い仲間で、うちのタレを合わせた食肉加工商品が台湾へも輸出されたりしています」と語る江夏常務は他社とのコラボレーションにも意欲を燃やす。創業以来、一途に南九州の素材にこだわり、代々つくりあげてきた「ヤマエ」ブランド。そこに甘んじることなく、高い付加価値をつけた商品でこれからも全国、そして世界へと販路を広げていく。

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